こんにちは。暮らす事業部の田中です。
医療的ケアが必要なお子さんが、好きな人と好きな場所で暮らし、好きなこと行い、なりたい自分になれるように、主にホームヘルプ(居宅介護)の場面で関わらせていただいています。
◆ 喀痰吸引等研修とは
ホームヘルプの中でスタッフが医療的ケアをできるようになるためには、『喀痰吸引等研修』という研修を受講する必要があります。
喀痰吸引等研修には、1号・2号・3号と三つの種類があります。
3号研修を受講し特定の方に対しての実地研修を受けると、必要な喀痰吸引や経管栄養などの医療的ケアをその方に対して行うことが可能になります。
私は、3号研修を受け、訪問看護師さんに実地研修をしていただき、医療的ケアが必要なお子さんのホームヘルプに入り実際に喀痰吸引を行っています。
そして現在、『喀痰吸引等1号研修』を受講しています。
◆ 在宅で関わる介護職が医療的ケアができるように
ではなぜ、1号研修を受講しているのか。
3号研修は「特定の方」が対象になるので、別の方の医療的ケアをするためには、その方が必要とする医療的ケアについて再度、実地研修を受けなければなりません。
しかし、1号研修を受け実地研修を修了すると、「不特定の方」に対して医療的ケアができるようになります。
医療的ケアが必要なお子さんからホームヘルプのご依頼があった時に、その方に必要な医療的ケアをすぐにできるのです。
医療的ケアの必要なお子さんが、好きな場所で好きな人と自分らしく暮らしていくためには、ご家族や医療職の方々だけではなく、私たちのように在宅で関わる介護職が医療的ケアをすることができるようにしていくことが必要です。
それは、資格があるだけではなく、実際に子どもたちと関わりながら学んでいくことが最善の道であり、最短の道だと考えています。
今回受講している1号研修の講師の方は、以前に病院で看護師をされていた方です。
実際の現場の話や呼吸の仕組みや消化器官といった身体のこと、医ケア児について詳しく教えていただいています。(筆記試験、研修内での実地研修試験、病院での実地研修があり合格すると修了となります。)
また、事例検討の中で「介護とは何か」というテーマで発表する時間もあり、自分を見つめ直す時間にもなっています。
関わる方にいろいろなことを教えてもらいながら、医療的ケア児を取り巻く環境が、その子たちにとってもっともっと安心できて暮らしやすい環境になるように、支援を作り続けていきたいです。